解約月(契約最終月)の直近の支払い数回分が無いケース

このケースもタイで非常によくあるケースです。
月極めの契約でなくとも、分割払いの契約であれば応用される可能性があるので単発のプロジェクトのビジネスをしている人達も他人事とは思わず注意して欲しいと思います。

支払い回避テクニックとしては非常に単純ですが、大きく分けて2種類に分かれます。

1.月極め契約の解約最終月の支払いが無いケース
このケースは解約が決まってから後の支払いが一切無くなるケースと、何ヶ月か未払いが故意に行われた後、最終的に解約を狙ってくるケースの2種類があります。我々としてもなにかしらの回避手段を助言したいのですが、基本的には「完全先払いにする」もしくは「デポジットを予め支払わせておく」以外に回避方法はありません。

2.支払いが複数回に分かれている契約の初回支払以降の複数の支払いが無いケース
こちらは内装工事や、マイルストーン型のシステム開発プロジェクト等で多発しています。手付金ともとれる初回支払以降一切の支払いが無いケースや、最後の支払いだけが無いケースがあります。また、本来、タイの文化において100%前払いが一般的な契約であるプロダクトに対して「タイでは前金50%、その後サービス利用後に50%支払うという形が一般的である」という嘘の提案に騙されて(または信用して)分割払いでのサービス提供を行い、サービス提供後の支払いが行われないという相談が多くあります。

悲しいことですが、こういったケースは債権者の担当者もグルになっている場合が多く、タイのことをよく知らない日本人マネージャーが、担当者のタイ人に「タイではこのような文化になっているのか?」と確認すると「そういうケースもあります」という回答があり、泥沼にはまっていくケースばかりです。

このケースは「支払いが無い」というよりは、最初から払うつもりがないため、厳密には「詐欺」に近いものです。そのため、契約をしてしまった後に防衛策はなく、騙されないこと、自社スタッフを信頼しすぎないことが回避方法となります。そして、このようなことを行う債務者は何度も同じ詐欺行為を様々な企業に対して行っていることもありますので、同業者への確認が回避方法となることもあります。ターゲットになりやすいのは「日系企業」で「タイに進出して間もない企業」で「売上を欲しがっている企業」というケースが多く見られます。大きな額のオーダーを武器に、分割払いをお願いしてきて、最終的にはほとんど回収できないという相談が多く、後から考えると「やはりおかしい額のオーダーだが、売上に目がくらんでしまった」という事もよく聞きます。

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